1975-06-20 第75回国会 参議院 農林水産委員会 第16号
ことし西カムのタラバガニの全面禁漁に伴いまして約一千五百人の労働者がもう船からおりたということも聞いております。それから現在日魯、日水あるいは大洋というああいう大きな会社では、どんどんどんどん合理化によって従業員の首が切られていっております。労働問題が起きております。全面的に二百海里が実施されるとすれば、約九万人の漁業労働者が失業すると、こう言われておるわけです。これは大問題です。
ことし西カムのタラバガニの全面禁漁に伴いまして約一千五百人の労働者がもう船からおりたということも聞いております。それから現在日魯、日水あるいは大洋というああいう大きな会社では、どんどんどんどん合理化によって従業員の首が切られていっております。労働問題が起きております。全面的に二百海里が実施されるとすれば、約九万人の漁業労働者が失業すると、こう言われておるわけです。これは大問題です。
それから問題の、西カムチャッカのタラバガニは、きわめて低い水準にございまして、その他の西カムの資源も一般的に漸減の傾向にございます。 それからニシンでございますが、北海道、樺太周辺のニシンは低位ながら安定しております。北洋のニシンについて申しますと、オホーツクは安定、東べーリング海は衰退、コルフォ・カラギンのニシンは低水準にある、大西洋のニシンも衰退傾向、こういうことになっております。
その他のカニにつきましても、樺太東方のアブラガニについては全面禁漁ということを打ち出しておりまして、ソ連側の規制案はかなりきびしいということになっておりますが、ただ、去年の交渉におきましても、西カムのタラバガニ及び樺太策方のアブラガニにつきましては、当初提案では向こうは全面禁漁というものを打ち出してきたわけでございますが、交渉によってそれを打開したという実績もございます。
○米澤説明員 西カム・タラバガニ漁業の問題、それから漁獲量の問題、これはいずれも年々きわめて難航している問題でございまして、今回の会議でも、特に従来にも増してきびしい交渉になるというぐあいに考えておりますけれども、西カム・タラバガニ漁業にしろ、日本のサケ・マス漁業にしろ、わが国が開発いたしたものでありまして、歴史的な実績でもあるわけでございますので、わが国の北洋漁業の長期的な安定をはかるという立場からも
○荒勝政府委員 タラバガニ漁業の交渉につきまして、ソ連側が西カムのカニにつきまして、今回全面禁漁を非常にはっきり文書をもって申し出てきたということでございます。この地域は、タラバガニの漁場といたしましては、従来、日本が長いことかかって開発してきた水域でございます。
そういうことになりますと、原則論としては、おそらく西カムの地帯のみではないというふうに考えられるわけであります。まあそういったこともございまするので、ソ連側の態度もあり、こちら側の考え方というものもありますので、いずれにせよこれからわがほうとしては、実情に即した実際的な解決をしたいということを目標としてやってまいりたいと思います。
○岡田(利)分科員 この際私は特に希望いたしておきますけれども、昨年は西カムのカニ漁業交渉が問題になり、最終的に東樺太沖の出漁隻数を減らしたという問題が起きたわけです。今回も同様、東樺太沖並びに南千島海域のカニ漁についてもソビエト側から問題として提起をされておるわけです。
かてて加えて、これは最近、西カムの母船式カレイをやっている報国水産、宝幸水産、大洋漁業、函館公社、四社三船団がこのカレイを中心に独航船からカレイを買ってやっておるが、採算がどうもうまくないもんだから、そこでさらにスケソウやってすり身生産を出そうというわけで、あなた方のほうに報国水産、宝幸水産、大洋、ああいう業界からいろんな要請がなされておるでしょう。
そういう意味で、共同調査、特に実地調査、この面については、西カムは一部しか調査できませんし、東カムについては、全然調査に入ることはできない。わが国はいわばシャットアウトを食らっている。むしろ向こうのほうからは、沿岸監視についても人を派遣するという要求が行なわれている。こういう片手落ちの面があると私は思うわけです。したがって、条約の精神からいけば、やはりこの面を明確にすべきではないか。
それから西カムのほうは三船団で、あまりこれは漁獲量に大きな動きはありません。ところが、これの漁場の分布といいますか、これを見てみると、魚はカレイ、オヒョウ、スケソー、メヌケ、こういうようなものですが、ほとんどアリューシャン群島のあの周辺、それからもう一つは、ベーリング海のアラスカとシベリア寄りの大陸だな、こういうところにほとんどが分布されている。
たとえば非常に若くなっているか、あるいは非常に年とったのがなくなったのか、あるいは取れます魚の年齢構成分布がゆがんでまいっているか、そういうような問題の有無、その他から、科学者間におきまして資料を出し合いまして、科学小委員会でそれぞれの、同じマスにつきましても、西カム系のマスからオホーツク海系のマスをあげまして、詳細な資料の提出の上、議論が各ストップといいますか、魚群ごとに資料の突き合わせが行なわれまして
その資源論との関係では、たとえば西カムのサケだとか、北部オホーツク海におきますサケとか、日本海におけるサケとか系統が違うわけでございますが、どういう系統があるか、また、それぞれの系統が資源的にどういう変化を示しておるか、学者間で議論されておるわけでありますが、日本海その他は、まだ向こうとの間でオホーツクとか北部太平洋におきます鮭鱒ほど資源論として話が進められておりません。
ただ、ソ連の提案が具体的に日本の中小企業者の多い企業にどのように経済的に受け入れられるかという問題、さらに、それが西カムの資源の回復上どの程度の実際的な効果をもたらすかという問題につきまして、私ども、ソ連側とは、率直に申しまして、若干考えを異にしているわけでございます。
その結果としてどういうことになるかというと、せっかく北海道あるいは東北の沿岸漁民に、現在の西カムの北洋転換の漁場を与えて、現在そこで年に五万トンのスケソウをとっておる。いいですか。そこへ十八万トンをとるというソ連船が入るといえば、たちまちのうちに漁場の競合が起こるし、同時にスケソウの資源が絶滅してしまう。最近ようやく北海道の沿岸にスケソウが回ってきた。何十年ぶりかで来ている。
ただ私どもの北水究等で調べました限りにおきましては、群としてはタライカ湾のスケソウと西カムの群とは一応別、ただ産卵の時期には一定の場所に北上いたしますから.競合する可能性がある。しかし、基本的に群として別である、こういう考え方が北水研の資料からは得られておるわけであります。
ただ、群という、魚が集団をもってそこに居ついておる基本的な状態といいますか、群という概念としては、タライカ湾系群と西カム群とは別である。これは体長とか脊椎骨とか、そういうものから学問的に言えるのです。それでは全然まざらぬかというと、タライカ湾の群も産卵期には北上いたすようでございますから、西カム群と一部において産卵期にまざり合うことはあり得る、これが学者の研究としては言われておることでございます。
しかしながら、一応西カムにおけるカニの漁獲量は少なくなった。ブリストルにおけるカニの漁獲量は少なくなった。これは一年だけの問題でないのです。最近のアメリカの下院議員の発言等から見ると、非常に重大になると私は思う。日本漁船が公海上でのブリストル系紅ザケ漁を開始するなら、米漁民会議は、六月一日を期し、全米で日本品ボイッコト運動を展開する、こういうことをアメリカの下院議員は発言しておるわけですね。
○亀長説明員 北洋水産の本年度西カムミール事業の計算書につきましては資料をもって提出してあると思いますが、製品はフィッシュ・ミールで金額にいたしまして三億五千八百万、ソリュブルにしまして二千四百万、それから魚油が二千万、合計して約四億円の売り上げ高となっております。
現在とって日本に売ろうとしておる、そういう区域の資源が枯渇しないか、競合しないかというお話であると思いますが、これは私ども資源的にはやはり日本のトロール船が行っておる区域も西カムチャッカの区域でありまして、ただ地域的には現在までのところ日本船は五十三度以北にはあまり行っていない、ソ連船は五十三度以北でやっておる、したがって現在のところ直接的な競合はあまりないというだけの話でありまして、資源的にやはり西カム
日米タラバガニ交渉でも、前の年から五万箱も削られた、こういうような事態が起きているわけで、今度の場合も、ソ連側は必ずその問題を持ち出してきて、この西カムのカニ漁についての問題に、日本側の要求に対してきつい態度で臨んでくるのではないかということを私は予想するわけであります。この点につきましてはどういうふうなお考えをお持ちですか。
ただ、カムチャッカ等につきましては、実はもう西カムのほうへは行って見ております。ただ遺憾ながら、まだソ連が東カムについては理由は言わぬのでございますが、まだ見せておりません。
マス資源は、これは西カムなりオホーツク海へ行くマスでございますので、おもにこれは日本側、先生おっしゃいますように、日本側だけがやってもだめでございまして、これはソ連が相当大々的にやりませんと、日本がそれを沖でとるということになりませんので、これは日本側だけでもだめで、ソ連で相当大規模にやってもらい、それがふえれば日本がそれを沖でとるという格好になるわけでございます。
そうして日ソ漁業交渉の関係についてはもう少し慎重にやるべきであったにかかわらず、二十七年発足当時においては母船三隻、独航船五十隻、調査船七 これだけの出漁であったにもかかわらず、河野農林大臣になるや、三十一年には太平洋において母船十四隻、西カムにおいて三隻、実に十六母船という膨大な数にこれをふやして、しかも十六母船団で足りないで、この年度十七船団から十九船団を組もうと計画した。
数年前から西カムチャッカの方の調査を継続してやって参りまして、大体あの辺で採算が合うという見通しが立ちましたので、本年度から北洋の底びきに北海道の中型底びきを転換していきたいということを計画いたしまして、北海道では二百九十隻くらいの底びき船があるわけでございまするが、そのうちの百隻程度を大体三カ年ないし五年くらいで転換していきたいということで計画しておりまして、本年度は初年度といたしまして二十隻、西カム
○林田説明員 新漁場の開発につきましては水産庁の照洋丸という大きな船がございますが、それをインド洋とかあるいは大西洋方面にも毎年派遣をいたしまして、マグロの漁場調査をやっておりまするし、また北の方では東カムとかあるいは西カムの底びきの調査を継続しておりまして、三十六年度におきましては東カムの調査を継続して実施することにいたしております。
何ぼ北千島であろうと、西カムであろうと、魚族は、そこに定着している魚族であっても、移動はするんですよ。水産庁が考えているように、ここには何がいるか、そこには何がいるか、そんななまやさしいものではない。魚にはしっぽもあるし、目もあるし、ひれもありますよ。どういうお考えを持っておられるか。